会社を辞めてフリーランスで食べていくメリット・デメリット【実体験】
みなさん、こんばんは。
フリーランスの心理カウンセラーとして活動する、みほ(@mindow.jp)です。
いつもお読みいただきありがとうございます♪
「今の会社を辞めて、好きなことを仕事にしたい」
「フリーランスになって、在宅ワークの収入だけで生計を立てる」
このような発言は、時に議論を巻き起こすことがあります。
会社員を辞めてフリーランスとして食べていくというのは、現状に不満のある会社員の方の多くが見ている夢だと思います。
最近はYoutuberなども事務所を辞めて独立宣言することが多いですので、憧れている人も多いようです。
ですが、会社を辞めて好きなことを仕事にする、あるいは在宅ワークをメインの職業にするという選択肢は、本当に夢のような選択肢なのでしょうか?
「フリーランスは甘くない。」と忠告してくる人もいれば、
「つまらない会社に勤めているよりもずっと良いよ。チャレンジしてみよう」と背中を押す人もいます。
今回は、フリーランスの心理カウンセラーとして働く私が感じた「フリーランスで食べていく」ことに対するメリット・デメリットをご紹介します。
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本記事の内容
- フリーランスになるメリット
- フリーランスになるデメリット
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もくじ
フリーランスになるメリット
まずは、フリーランスになるメリットから見ていきましょう。
通勤がない
最近は、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務を推奨する会社が増えました。
ですが、1年前までは都心で働いている人にとって、満員電車は百害あって一利なしのイベントでした。
特に東京は最悪で、田園都市線や東西線は乗車率がほぼ200%。
毎日ぎゅうぎゅう詰めの電車に30分以上乗らなければならないというのは、ストレスや疲労は相当なものがあります。
通勤時間を減らそう、満員電車を避けようと思ったら、都心に住むしかないのですが、東京だと家賃が高く、お金とストレスの取捨選択になります。
この通勤ラッシュに加えて、
- 残業が多い
- 上司からパワハラを受けている
- 仕事がうまくいかない
といった不満が重なると、あっという間にうつ状態になってしまいます。
上司から怒られて残業をこなし、夜21時過ぎに家に帰ってご飯を食べてお風呂に入って寝る。
翌日はまた朝の通勤ラッシュに揉まれて…というライフスタイルは、不幸以外の何者でもありません。
満員電車以外でも、東京の駅は人口が多い分、ぶつかったり危ない人に絡まれたり、横入りされたりと、嫌な思いをすることも多いです。
フリーランスになれば、職場は自宅になるので通勤というイベントがなくなります。
作業する場所を有料自習室、図書館、レンタルオフィスなどにしても、フリーランスなら時間は自由ですので、通勤ラッシュを避けることも容易です。
「通勤がない」というのは、特に都心で働いている人にとって、大きなメリットとなります。
時間の縛りがない
会社員であれば、平日は8時間きっちり拘束されてしまうため、時間的な縛りは強いです。
土日休みの会社であれば、人の少ない平日を活かすことができません。
役所の手続きや歯医者の予約。
遊びに行くにしても、やはり空いている平日に行きたいものですよね。
旅行もお盆やGWなどのピークを外せば、グッとコストを下げることができます。
販売員など平日休みの仕事であれば、そのメリットは得られます。
ですが、今度は長期休みや年末年始などに休みが取れず、家族や友人とのスケジュール調整が難しくなってきます。
「有給休暇を使えばいいじゃないか」と言う人もいますが、日本の労働環境を考える限り、そうそう有給休暇なんて取れません。
時間の縛りは色々な問題を引き起こします。
- 介護離職
- 家族や子供の病気
- 予想外のトラブル
などが起こった時に「周りに迷惑をかけてしまう」と考え、なかなか休めないといったケースもよくあることです。
フリーランスであれば労働時間は自由ですので、急なトラブルにも対応できますし、スケジュール調整もかなり柔軟に対応できます。
実際に私も友人と旅行に行く時などは「いつでもいいよ」と言えるので、スケジュール調整がとても楽で助かっています。
宅配便の受け取りや賃貸物件の見学。
病気になった家族のお見舞いや、各種手続きがいつでもできる。
というのは、かなり大きなメリットですよね。
人間関係の悩みがなくなる
会社員にとって1番の悩みと言えば、人間関係。
転職サイトの転職理由ランキングでは、常に「人間関係」が1位を獲得しています。
「上司が仕事を押し付けてきてイライラする」
「上司が理不尽に怒鳴ってくるので辛い」
「お局に無視されて辛い」
など、色々な職場の人間関係の悩みがあります。
実際、私も会社員時代は上司と折り合いが悪く、相当なストレスになっていました。
(結局、上司との人間関係が原因で1年で辞めてしまいました)
人間関係のトラブルは社内だけとは限りません。
クレーマー気質な顧客、無茶振りをする取引先など、社外との人間関係でもストレス要因はたくさんあります。
フリーランスなら、上司も同僚もいません。
仕事で失敗しても怒られませんし、板挟みになることもありません。
コミュ障だろうと、職場で絶対に嫌われる星に生まれた天性の嫌われ者であろうと、人間関係そのものがほぼないのでストレスになりません。
人間関係にうんざりしている人にとっては、大きなメリットだと思います。
フリーランスになるデメリット
ここまでは、「フリーランスで食べていく」メリットをご紹介してきましたが、ここからはデメリットをご紹介します。
孤独
フリーランスの最大のデメリットは、孤独です。
これはフリーランスのIT技術者や作家、イラストレーターなど「1人で作業をする職業」の人にも言えることなのですが、とにかく孤独です。
私も会社員を辞めてフリーランスとして働き始めたばかりの頃は、孤独に悩まされていました。
学生時代は、否応なく誰かと話す機会がありました。
会社員であれば、もちろん人と接する機会は多く、同僚とご飯に行って愚痴を話すという楽しいイベントもありました。
ですがフリーランスには、語り合う仲間も、相談できる先輩も、雑談する同僚すらいません。
時々、どうしようもなく不安になります。
夜寝る時に「このままでいいのかな」とか「将来はどうなるんだろう?」と考えることもありました。
特に収入が低かった頃は全てが手探り状態だったので、お金もない&孤独というコンボから来る「将来が見えない不安」は凄まじく、どんどん私のメンタルを削っていきました。
不安に苛まれて、突然、転職活動をしたこともありました。
最終的には「会社員に戻るくらいなら消えた方がマシだ」という強い決意を持ち、孤独を受け入れて何とかなりました。
こうして見ると「孤独感=悪いもの」という見方をする人が多いのですが、ネガティブな気持ちをやる気に変えたからこそ、圧倒的な作業量をこなすことができた…という良い面もありました。
健康リスク
フリーランスは基本座りっぱなしです。
パソコン1台で仕事ができるので、10時間以上パソコンにつきっきりということも珍しくありません。
若い頃はそんな労働スタイルでも元気でいられるのですが、これが20代後半、30代になっていくとモロに体にきます。
腰痛に肩こり、生活習慣病など、運動不足からくる健康障害に悩まされることも多いです。
私は1年ほど原因不明の腰痛や胃痛に悩まされたこともあります。
控えめに言って、最悪でした。
フリーランスのみならず、自営業にとって体は資本です。
ですが座りっぱなしが基本のフリーランスは、他の仕事に比べて健康リスクはかなり高いというのが、大きなデメリットです。
フリーランスは絶対に幸せになれる夢の選択肢ではありません
私はフリーランスの心理カウンセラーとして活動して2年になりますが、思うことはたくさんあります。
私は20代という若さで会社を辞め、大学に入り、フリーランスとして活動している状態です。
働く時間も場所も人間関係も、全て自分の意思で選択することができます。
このようなことを言うと「勝ち組すぎる」とか「そういう働き方を真似したい」と言う人がいます。
他人から見れば、私は羨ましがられる存在らしいです。
ですが、私は今死ぬほど幸せかというと、別に普通です。
生活水準も上げていないので特に贅沢もしていません。
仮に水準を上げても、幸福度が上がるかというと、私は物欲が薄いので微妙なところです。
私が1番幸せを感じたのは、大学を卒業して資格を取り、心理カウンセラーとして活動し始めた時です。
夢が叶った時です。
努力が実り、誰かに認められた時です。
私の話ばかりになってしまいましたが、フリーランスになるメリット・デメリットは色々あります。
日本の社会の性質上(職歴重視)、フリーランスになると後戻りがしにくいという点も含めて、慎重に判断しましょう。
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